私が初めて海外に行ったのは、大学2回生の時。大学主催のセミナー兼観光ツアーで、オーストラリアへ。
ホームステイをしながら、大学で語学の授業を受けるのが3週間、そして残り1週間は、観光地を巡るという内容でした。
貝のように口を閉ざした私
期待を膨らませて、ホストファミリーとご対面。可愛いお子さんが2人いる、素敵なご夫婦でした。
ホストファミリーは日本人を受け入れることに慣れていて、英語もゆっくり話してくれ、私の話も、聞こうとしてくれる。とても良い環境で、初日から嬉しかったことを覚えています。
でも、何日か過ごしていくうちに…元々、とてもお喋りな私でしたが、ホームステイ先では、無口ちゃんに変身してしまいました。英語でのコミュニケーションを!と思っていたのに、幼稚園児のお子さん2人とひたすら遊ぶ毎日。。。
分かるんだけど…話せない。
英語での会話については、もちろん、言いたいことが言えないもどかしさはありましたが、ホストは投げやりにせず、いつも話を聞こうと耳を傾けてくれていました。英語も私に合わせてくれていました。だから、分かるんです、話している内容、意味は分かるんです。
でも、話せなかった。コミュニケーションを取れなかったんです。
なぜそうなってしまったのか…少しずつ、その原因が分かってきました。
そもそも…言いたいことがない?!
コミュニケーションが取れなかった原因、それは、英語の能力云々というよりは、もっと根本的なことでした。
- 「私は、こう思う」
- 「私は、こうしたい」
と言うことができなかった。
そうなんです!
【自分の意見を持ってなかった】
なんとまぁ、致命的!!!英語力とかそういったものではなかったんです。
海外では自分の意見をはっきり!
英語圏、というか海外では文化的に、【自分の考えを相手にはっきりと伝えること】がとても大事です。YES/NOをはっきり言うことはもちろんのこと、自分の意思をしっかり持って、自分の意見や考えを自分の口ではっきりと言う、伝える。
- 周りの意見に合わせて~
- 自分だけが浮かないように~
- 物事をはっきりとは言わず~
そんな感じで過ごしてきた、日本の曖昧さ全開で、のほほん大学生の私は、ガツンとやられました。
「あなたは、どう思うの?」と聞かれても、答えられなかったんです。。恥ずかしながら、こんな感じでしか話せなかったんです。
- 「うーん。あなたと同じかな。」
- 「よくわからないなぁ」
ホストは、私に「あなたの意見が聞きたいのよ!!!」と促してくれたのですが、そう言われても、答えられなかったのです。
郷に入っては郷に従え
綺麗な夜空(満天の星!)を眺めながら、「あー、英語を学んできたけれど、自分の考えではなく、相手が納得するような”建前”を言うだけでは海外では通用しないんだなぁ~」しみじみ、感じました。
言語はそれを話す文化も反映する。なのに、単語、表現、文法と言語そのものしか見てなかった自分を反省しましたね。そして、いかに自分を疎かにしていたか、情報を鵜呑みにするだけで、自分の頭で考えることをしてなかったのかを思い知らされた経験でした。
特に、海外の方と話をするときは、自分の意見をはっきり言う、また、伝える努力をしないといけません。グローバルスタンダードとは、まさにこのこと。「この人、自分の意見ないんだな」とガッカリされないようにね。
これが、オーストラリアでの一番のカルチャーショックでした。
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