日本に住んでいると、デパートや駅でエレベーターに乗った時に、見ず知らずの人に話しかける経験って、ほとんどありません。(子供連れだと、たまに、声をかけられることはありますが。)
一方、海外に旅行して、欧米の方と乗り合わせた場合は、いきなり相手に話しかけられた!というエピソードをお持ちの方はいらっしゃるかと思います。
実は、外国人(特に欧米の方)にとって、話しかける、挨拶をするという行為は、特別な意味がありまして…。
島国育ちの日本人は、持ち合わせていない感覚だと思います。だって、自分は安全ですよ~なんて、わざわざ、知らない人に伝えようとはしませんからね。
逆に、日本人の場合は、こう考えるんじゃないかな。
挨拶ひとつとっても、こんな違いがあるって面白いですよね~。では、なぜこの違いって出てくるんでしょうか。
パーソナルスペースの広さが関係?
この違いは、パーソナルスペースの広さの違いに関係している、と聞いたことがあります。
まずは、パーソナルスペースについて、簡単にご説明しますね。
パーソナルスペース(英:personal-space)とは、他人に近付かれると不快に感じる空間のことで、パーソナルエリアとも呼ばれる。一般に女性よりも男性の方がこの空間は広いとされているが、社会文化や民族、個人の性格やその相手によっても差がある。
ちなみに、満員電車であろうが、すし詰めのエレベーターであろうが、「まだ入れる!」と身体を入れようとする日本人(すべての人とは言いませんが)は、このパーソナルスペースというものが、欧米の方より狭いらしいんです。逆に、彼らは、家族や親しい人とは驚くくらいベタベタするのですが、他人となると話は別、のようです。
こんなことありませんか?
レストランのドアなど出入りするとき、日本人だと相手のそばをすり抜ける、お互い(間をぬって)交差することはよくあります。海外の場合は、殆どありません。出る人を通すために、もう一方の人は、距離を保って(身をよけて)待っていることが多いです。
それはマナーであり、レディーファーストとかではなく当たり前のことなのですが、これこそ、自分のパーソナルスペース(まぁ、縄張りですね)へ相手が侵入してこないようにするためです。
ぶつかった?いや、ちょっと触れちゃったかな?というくらいでも、海外にいると、頻繁に「Excuse me!」と言われます。これだって、相手の縄張りに入っちゃってごめん!っていう感じなのかなと思います。
そういう意味では、日本人は、パーソナルスペースの広さが他人でも身内でも、(少しの違いはあれ)それ程変わらないかも。
挨拶=アイスブレイク
先ほどのエレベータ―の話に戻りますが、このパーソナルエリアの違いが、『挨拶を交わす』につながるわけです。
つまり、エレベーター内の空間では、日本人側は“パーソナルスペースに侵入されてない”と判断し、不安や緊張などの不快感は感じないけれども、逆に、欧米の方は”パーソナルスペース侵入!”と認識して不快感を感じてしまう。
そして、自らの緊張(相手もそう感じているだろうと判断している)やストレスをほぐす行為として、『挨拶(私は危害を加えません、安心してねと伝える)』を行うわけです。つまり、場の雰囲気を和ませるアイスブレイクとして、挨拶を行っているんですね。
アイスブレイクとは、初対面の人同士が出会う時、その緊張をときほぐすための手法。
挨拶表現は、基本のき
挨拶は日本でも大切な行為ですが、海外ではアイスブレイクの意味を持ち合わせているため、より頻繁に耳にすることでしょう。機会が多い「挨拶表現」は、英語を学習する人にとっては、基本中の基本となります。
「How are you?」>>>「I’m fine, thank you.」
模範解答というべき、受け答えです!でもね、体調や調子を伝える表現は、とってもバリエーションも豊かなんです。こういった表現も、かるたで楽しみながら覚えてみてはいかがですか~?
参考記事:英語での会話は、瞬発力?それを鍛えるための方法とは。
是非、磨きをかけてくださいね。
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